都市と交通の未来を
創造する
- 浅野 周平
- ASANO Shuhei
- 工学部 助教(都市計画)
Profile
1990年、福島県生まれ。2019年3月、早稲田大学創造理工学研究科建設工学専攻修了、博士(工学)取得。2017年4月、早稲田大学社会環境工学科助手、2019年3月より現職。
研究者詳細ページ
全ての人のために
研究では、LRT(Light Rail Transit)などの次世代交通を活用した公共交通のあり方について、10年、20年先を見据えて子どもや高齢者を含む全ての人の移動の機会を確保できるように追究しています。そこで考えるのは、交通に関することにとどまらず、土地利用をどうコントロールし、医療、教育、商業といった都市機能を誘導するかなど。目指すのは、持続可能な都市です。現在、福井市をフィールドに、交通渋滞の原因となっている自動車利用の意識調査に関する研究や、鉄道やバスなどの複数の交通事業者を束ね、検索?予約?決済等を一括して行えるサービスであるMaaSに関する研究、ビッグデータを都市計画に活用する研究などを行なっています。実際の都市計画に反映できるよう、地方公共団体や民間企業と連携して研究を進めています。
実学として
大学時代の恩師の言葉「都市計画は実学である」が沁みついています。大学の中で科学的な結果を出すだけでは、実際に都市を良くすることはできません。地方公共団体と連携し、住民の方とも議論してはじめて現実の都市を良くしていくことができます。このときに根拠となるのが大学での研究成果です。自分の研究成果が社会貢献に繋がっていると実感できるのが都市計画の醍醐味です。学生にも、住民の方とも議論し、社会貢献につながる研究をするよう指導しています。都市計画という学問分野は、社会貢献の実感が掴みやすく、自分に身近なこととして取り組みやすい格好のフィールドであると思います。ここでの経験を生かして将来、実際の都市計画に携わって欲しいですね。
いろいろな都市を見て回ることが好きで、最近はイギリスに調査に行きました。これも都市計画研究の楽しさです。