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外国人の子どもの学習支援

国際地域学部 国際地域学科 1年

大戸 彩未 さん

グローバル化の進行に伴い、福井市内に住む外国籍の小中学生は年々増加しています。外国人の親を持つ子どもは、環境によっては親の母語と日本語のどちらもうまく話せないことがあり、日本語での学習や会話が思うようにできません。そんな子どもたちに対し、母語と日本語で学習を支援する活動が福井大学の地域貢献事業の一つにあります。

大戸さんは、国際地域学部生では初めてこの活動に参加。昨年6月から市内の小学校で毎週1時間、父親が日本人で母親がフィリピン人の双子の男の子の学習支援を担当しています。毎回の授業内容は、教職大学院の半原芳子特命助教と、フィリピンの留学生に相談しながら考えます。

子どもたちが教室に来た時に教科書を持っていたら、音読するなど、小学校の授業内容を復習します。日本語を書く練習をするために、日記を書いてもらい、言葉の表現や言い回しを直したりします。楽しみながらできる活動を積極的に取り入れ、ダンゴムシの迷路を作ったり、ハロウィンの時期にお化けの絵を描いてもらったりもしました。大戸さんは、子どもたちが絵と虫が好きなことに注目し、虫の観察をして気づいたことを、4コマ漫画のように絵と文章でかくことを提案しました。

学習支援の様子

学習支援の様子

「授業の内容をどう工夫していくか考えるのは毎回大変です。最初の頃は、書くことだけじゃなく話すことも単語だけの日本語でした。今では文章が上達してたくさん話してくれるようになり、仲良くなれたことと相まってとても嬉しいです」。活動にやりがいを感じている大戸さんは、「日本にいる外国人を支援したり、日本語を教える仕事をしたい」と将来の目標を話してくれました。

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