FACE

ホーム >   >  数学教育学会2023年度春季年会大学院生等発表会で学生優秀発表論文賞を受賞!

数学教育学会2023年度春季年会大学院生等発表会で学生優秀発表論文賞を受賞!

福井大学?奈良女子大学?岐阜聖徳学園大学連合教職開発研究科 教職開発専攻 2年

松浦妃南さん

不確実性が高まる現代社会では、確率教育が果たすべき役割は日増しに高まっています。現在、数学科における確率の学習は、中学校第1学年から始まりますが、確率を求めることや確率の計算に指導の重点が置かれる傾向があり、日常生活における確率的な判断が求められる状況と隔たりが大きいことが問題視されています。例えば、サイコロやコイン投げを題材に確率を学習することは多いですが、不確実な事象に対する意思決定能力を高めることにはつながっていないことが先行研究で指摘されています。

そこで私は、意思決定能力の育成を目指した確率教育の方法を提案することを目指して研究することにしました。今回の研究では、意思決定場面における中学生の確率判断の特徴を認識調査によって明らかにしました。こうした実証的な研究が評価され、数学教育学会2023年度春季年会大学院生等発表会において馬場奨励賞(学生優秀発表論文賞)を受賞しました。

今後は、調査研究を踏まえ、確率教材を開発し、授業実践に取り組む予定です。このような素晴らしい賞を頂けたことを励みに、さらに精進してまいります。

最後に、これまで丁寧かつ熱心にご指導してくださいました先生方、研究に協力して下さった生徒の皆様、日頃から支えてくれた友人たちに心より感謝申し上げます。

昨年度受賞の記事はこちら

ページの先頭に戻る
前のページに戻る