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数学教育学会2024年度春季年会大学院生等発表会で学生優秀発表論文賞を受賞!

馬場奨励賞の学生優秀論文賞を受賞した教育学部4年越家滉貴さん

教育学部 学校教育課程 4年

越家滉貴さん

私は教育実習で担当した中学校第1学年の「方程式」の授業中、生徒が解を求められずに困っていました。観察すると、自らが立式した方程式を解いた結果、0=0の等式に辿り着いてしまい困っているようでした。こうした方程式学習における躓きに興味を持ち、私は中学生の方程式の理解について研究しました。中学生の方程式学習における先行研究では、さまざまな躓きの要因が指摘されています。とりわけ方程式の学習初期で0=0に辿り着いて躓く要因として「方程式と恒等式の混同しているのではないか」と考え私は、方程式と恒等式についての認識を明らかにするために、認識調査問題を作成し、調査を行いました。中学生と大学生を対象とした調査の結果、方程式と恒等式とを混同する誤認識の存在が確認されました。またこの誤認識は大学生になっても十分に修正されない可能性が明らかとなりました。こうした実証的な研究が評価され、数学教育学会2024年度春季年会大学院生等発表会において馬場奨励賞(学生優秀論文賞)を受賞しました。

全国から学生や大学院生が集まる学会に初めて参加するということで緊張と不安でいっぱいでしたが、今回このような賞を頂くことができ、嬉しさを感じるとともに自信に繋がりました。今後はこの賞を励みに、学校現場での研究?実践に尽力していきたいと思います。

最後に、これまで丁寧かつ熱心にご指導してくださいました先生方、支え合った友人たちに心より感謝申し上げます。

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