福井大学医学部附属病院は8月3日、県内の高校生を対象に「一日看護体験」を開催しました。看護への理解と関心を深めるとともに、将来、医療の仕事を目指す生徒に少しでも役立つよう、毎年、夏休みに実施しています。今年は5つの高校から47名が参加しました。
参加者は、白衣を着用して髪を整え、グループに分かれて病棟へ。指導の看護師に率いられ、カルテ記録の見学、患者さんの検温の手伝い、昼食の配膳補助などを体験。病棟での体験の後は、先輩看護師との交流会があり、先輩たちから看護師を志した理由や就職先として大学病院を選んだ理由、就職後のエピソードに耳を傾けました。質問タイムでは、「受け持った患者を看取る時は平常心を保てるのか」、「人事異動により病棟が変わった時の勉強はどれぐらいするのか」など、将来を見据えた質問が出され、高校生の真剣なまなざしに同院看護師も気を引き締めました。
参加者からは、「今までは患者の立場で看護師さんを見ていたが、今回の体験で看護師の立場で患者さんを見られたのが良かった」「将来、家庭との両立ができるか不安があったが、先輩の話を聞けて少し安心した」の声があり、有意義な体験となったことをうかがわせました。