手術器具の「総合滅菌管理システム」の取り組みが総務大臣賞などを受賞

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本学医学部附属病院は、2014年9月から導入した「総合滅菌管理システム」の取り組みが評価され、モバイルコンピューティングの社会貢献を顕彰する「MCPC アワード 2019」で総務大臣賞、日本看護協会の「看護業務の効率化 先進事例アワード 2019」で特別賞をそれぞれ受賞しました。
このシステムは、附属病院と福井県内の企業が共同開発。手術用などの器具30,000点の1点ずつに、微少な2次元コードを刻印して個体識別し、院内各所に置いた専用リーダー装置で読み取って管理する仕組みです。それぞれの器具が、いつ、どこで、どんな患者に使われたのか、どのように滅菌処理したのかなど履歴を把握しながら、手術ごとにセットすることができます。情報はスマートフォン型のモバイル端末を使って移動中も確認できることにより、高度な作業効率化も果たしました。
システム導入後、手術ごとに行う器具のセット時間は平均3分の1以下に短縮し、病院の滅菌部門の超過勤務時間もピーク時より85%減少するなど、働き方改革につながっています。
このシステムで採用した2次元コードは、国際標準に従っており、同院では災害時の支援など院外へ展開できる可能性にも期待しています。

国際標準の識別コードを刻印した器材

国際標準の識別コードを刻印した器材

│ 2020年2月7日 │
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