福井大学災害ボランティア活動支援センターは、災害ボランティア活動の意義と重要性の理解を目的とした研修会を10月28日に開催しました。講演と救命処置実技講習の2部構成で、県内の大学生、高校生及び地域の方併せて約60名が参加しました。
第1部の講演会では、本学大学院で災害看護専門看護師教育課程を修了した福井赤十字病院救急看護認定看護師の朝田和枝氏が、「『平成28年熊本地震』の災害中長期に被災地で暮らす高齢者への支援-看護職による地域包括支援センターでのボランティア活動より-」と題して、経験を基に、仮設住宅や在宅で暮らす高齢者を対象に行った看護支援活動の紹介があり、災害がもたらす生活環境の変化と健康問題、長期における必要な支援について参加者と一緒に考えました。
第2部の救命処置実技講習会では、本学医学部附属病院の医師の指導で応急手当についてクイズ形式で学習、さらに朝田氏、医学部看護学科学生等の指導の下、三角巾を使用した応急手当?止血方法、身近にあるレジ袋を使った応急手当方法などを学びました。
参加者からは、「災害が起こった時にどのようにすれば良いか学べる貴重な体験ができた」「より深い裏側の実情を知るきっかけとなった」「三角巾の使い方が分かってとても為になった」などの声が上がり、災害ボランティアに対する意識を高める機会となりました。
講演の様子 三角巾の実習