7月25日、H26 年度前期英語PBL(Project-Based Learning:課題解決型学習)クラスの受講生が英語による眼鏡デザイン発表会を行いました。
本学工学部では文部科学省が推進するグローバル人材育成推進事業の一環で実践的英語教育を推進しており、今年度より工学部2年次の英語習熟度の高いクラスでは、橋梁の設計など、専門分野を取り入れた英語の授業を行っています。専門の授業ではなく、共通教育科目でこのような授業を行うことは、全国でも例のない取組です。
機械工学科?建築建設工学科の各12名ずつ計24 名が参加したこのクラスは、鯖江市の眼鏡メーカー㈱ボストンクラブ代表取締役小松原 一身氏から特別講義を受け、4人1チームに分かれ、海外6ヵ国(ドイツ、イタリア、アメリカ、UAE(ドバイ)、インド、デンマーク)を戦略的販売対象としたメガネデザインにチャレンジ。学生らは現地の雑誌から情報を得て、Web上の掲示板で現地の人に直接質問をするなどすべて英語で情報を収集。それぞれの国の文化や多様な価値観を反映したデザインを考案しました。発表会では、これらの成果を、各チームが4人で分担してプレゼンテーション。ほとんどの学生がメモを見ず、英語で説明しました。販売対象国で好まれることを反映するだけでなく、フレームをリバーシブルにしたり日本との友好の架け橋をイメージして桜の絵をあしらったりするなど柔軟な発想から生まれたデザインが説明されました。
担当した教員からは「原稿をずっと見ていたところから、短い期間でほとんど見ずに発表することができるところまで成長した。学生にとって大きな自信になったはず」といった声が聞かれ、提案を受けた小松原氏は「実際に製品化の検討をしたいものがあった。ぜひ一緒に各国へ売り込みに行ってもらいたい」と期待を寄せていました。