若手研究者を育成、支援する福井大学の「テニュアトラック制度シンポジウム」が2月22日開かれました。平成23年度からの3年間で整備した「生命科学」、「アメニティ工学女性」、「重点研究」の3つの若手リーダー育成特区に所属するテニュア教員が成果を発表しました。
シンポジウムは4回目で、テニュアトラック推進本部の教員ら61名が参加しました。シンポジウムでは文部科学省科学技術?学術政策局人材政策課 人材政策推進室 古島裕太基礎人材企画係長の挨拶の後、科学技術振興機構 榎敏明科学技術システム改革事業プログラム主管による基調講演「日本の大学等機関におけるテニュアトラック制の現状とテニュアトラック普及?定着事業」、京都大学iPS細胞研究所 未来生命科学開拓部門 齊藤博英教授による特別講演「RNAスイッチによる標的細胞の選別と運命制御」が行われました。
各特区の取り組み紹介の後、本田信治助教が「アカパンカビのゲノム不安定化が導く抗がん剤作用機序と耐性獲得機構」、木曽久美子助教が「建築記号群の解釈としての認知地図の分析による建築?都市空間のデザインに関する研究」と題した研究発表をするなど、テニュアトラック推進本部の若手研究者7名が研究成果を報告し、活発な質疑が行われました。
シンポジウム終了後の情報交換会では若手研究者7名と参加教員が情報の共有や要望等を聞くなど積極的な意見交換を行ない、テニュアトラック制度の理解を深める場となりました。