福井大学は、8月22日、近未来に予想される少子高齢化社会における地域医療の在り方や、それを担う人材育成、社会経済の構造変化等、今後の地域医療に関する様々な課題や方策について、「今後の地域医療の課題等に関する講演会」を開催しました。政策研究大学院大学教授島崎謙治氏による「社会経済の構造変化と医療政策の課題」と題した講演会には、本学教職員及び福井県職員、福井県立大学教員等約80名が出席しました。
島崎教授は、「近未来の日本の人口構造は変容する。人口構造の変容は経済にも影響を及ぼすこととなり、加えて経済のグローバル化は医療にも大きな影響を及ぼす。そうした近未来を見据え医療の供給構造を変える取り組みに早急に着手する必要がある。」と指摘しました。また、この医療の供給構造を変えるには、福井県や大学、県立病院、市町村、他医療機関、医師会等の協力が必要であり、将来の医療の状況等に関する認識の共有化、将来ビジョンの設計、地域に根ざした総合医の育成、僻地への医師派遣システム等、様々な仕組みの構築が必要であると説かれました。