日本独自の学校文化?教師文化である「授業研究」のあり方を学ぶための研修が、8日、福井大学教職大学院で始まりました。国際協力機構(JICA)との協働により今年度スタートした研修で、福井大学では、初めての開催です。教職大学院が長年取り組んできた、学校や地域を超えて実践と研究を共有する「ラウンドテーブル」の手法を活用し、日本を含めた5カ国の教育現場の情報を交換しながら、参加国それぞれの教員の指導力向上、授業改善のためにできることを考え、アフリカ圏の教育の質向上を支援します。
研修員は、それぞれの国で教員研修や教員養成研修に携わっている教育行政官で、エチオピア、ナイジェリア、マラウイ、ウガンダから7名が参加しています。
開講式では、石井バークマン麻子大学院教育学研究科長があいさつし、「JICAの協力のもと、皆さんを迎えることができて嬉しく思います。国を超えての教育実践の共有は、双方にとって大切です。研修が実り多きものとなるとともに、福井及び日本の教育の気づきとなることを願っています」と歓迎しました。
ウガンダのカバヨンガ?イヴァ氏が研修員を代表して「このような機会をいただき感謝します」とあいさつした後、教職大学院のスタッフや院生、留学生らとともに少人数のグループに分かれ、アフリカと日本の教育実践事例を互いに紹介しました。
研修は、11月25日まで行われ、教職大学院の教員による講義、拠点校での授業参観や授業研究会への参加、11月23日に実施する実践研究公開ラウンドテーブルへの参加など様々なプログラムが予定されています。