福井大学災害ボランティア活動支援センターは、総合研究棟Iにおいて災害ボランティア研修会を開催しました。同研修会は、災害ボランティアの啓発と、平常時から災害ボランティア活動の意義と重要性を理解することを目的としています。講演と実技の2部で構成され、災害ボランティアに関心のある学生及び一般市民など約70名が参加しました。
第1部では、財団法人松原病院理事長 松原六郎氏が「災害時の心のケアについて」と題して講演をしました。事故、事件、災害によるPTSD(心的外傷後ストレス傷害)の構図や援助者の積極的傾聴に伴う心の問題について説明しました。第2部では、基礎的救命処置実技講習として、同センター員で同大医学部附属病院医師による心肺蘇生法の必要性と手順の講義の後、救命救急士8名によるAED実技講習をしました。
研修をとおして、参加者は、事故や災害に対して、普段からの訓練の必要性を強く感じた様子でした。同センターでは、ボランティア活動への支援体制を整え、今後も講演会や救命講習会などを通じ、学生及び教職員の災害への関心を醸成し、ボランティアのスキルアップを目指します。