日本学術会議中部地区会議が7月6日、福井大学による学術講演会「世界に展く 地域の学び」を福井大学文京キャンパスで開催しました。
開会にあたり、本学の上田孝典理事(企画戦略)?副学長が、「福井大学の研究や取り組みを通し、本講演会が地域における国立大学の学術研究振興の礎となるよう期待します」と眞弓光文学長のメッセージを代読しました。
日本学術会議副会長の三成 美保奈良女子大学副学長は、前日からの大雨で来福できなかったため、本務先と会場をつないだ、初のスカイプ講演となり、「地域と世界をどうつなぐか-日本学術会議の取り組みから-」をテーマに語りました。2040年に向けた高等教育の課題と方向性のキーワードを、『SDGs(持続可能な開発のための目標)』『Society5.0(第4次産業革命)』『人生100年時代』『グローバル化』『地方創生』と紹介しました。外部から見た福井県または福井大学の特色や地域性を客観的に解析した結果を披露。「中部地区と連携し、グローバルな視野の中で地域性を生かし、総合的に考える教育が必要である」と、本学の学術研究の未来について示唆に富んだ内容となりました。
引き続き、本学国際地域学部の細谷龍平特任教授が「グローカル化として見たグローバル化-多様性と均質性が交錯する社会進化の源泉としての地域を考える-」を、医学部看護学科の酒井明子教授が「災害看護、地方大学での教育と世界」と題して講演しました。