本学国際地域学部が国際協力機構(JICA)との協働により初めて企画した、子どもの保護について福井県での取り組みやそれを支える政策について学ぶ研修が、16日、文京キャンパスで始まりました。世界6カ国(マレーシア、ブータン、バングラデシュ、サモア、イエメン、ガーナ)から、児童福祉に関わる省庁職員など、8名が参加しました。
開講式で、松木健一理事(企画戦略担当)が「虐待をなくすためには子どもを社会の子どもとして育てる仕組みを作ることが重要だ。そのシステムをどう作るべきか皆さんと議論できればと思う。これから福井は寒くなりますので身体に気を付けて研修期間を過ごして下さい」と歓迎し、バングラデシュ社会福祉省職員のナハル サムスン氏が、研修生を代表して「このプログラムを通じて学ぶことをそれぞれの職場で生かし知識を共有していきます」とあいさつしました。
一行は11月上旬に来日し、東京で厚生労働省による子どもの保護に関わる日本の政策や取り組みについての講義を受けるなどし、14日に来県。福井では地方自治体の取り組み、現場での対応や具体的な事例、課題について視察や講義を通して学びます。
研修は、同学部生との意見交換も行いながら、12月1日まで行われ、自国での児童福祉分野の取り組みの推進に繋がることが期待されます。