北陸経済連合会及び富山大学、金沢大学、福井大学、北陸先端科学技術大学院大学が発起人となり、設立された産学官金プラットフォーム「北陸未来共創フォーラム」は、テーマ別に分科会やワーキンググループを立ち上げています。
令和5年度に新たに発足した「観光分科会」は、北陸地域の観光産業とその周辺産業との連携により、先端技術を活用した新たな観光産業を創出?育成することを目的としています。同分科会は『北陸新幹線敦賀延伸 観光×データサイエンスの新時代に向けて』と題したセミナーを、3月8日に本学文京キャンパスで開催し、オンラインとあわせて約70名が参加しました。
基調講演では本学国際地域学部の江川誠一講師が「北陸新幹線延伸のインパクト」と題して講演。
北陸新幹線金沢開業時のデータなどから、福井延伸によって予想される効果を、交通や産業、観光、生活などさまざまな分野に分けて解説。観光の分野では「関東からの観光客のシェアが拡大することで、二次交通の充実や体験型観光の見直しなどの対応が必要となる」としました。
また、金沢大学先端観光科学研究所の佐無田光副所長が「能登半島地震による観光産業への影響把握への論点整理」と題してオンライン講演した他、観光振興に向けた産学官の取り組み紹介、パネルディスカッションが行われました。
同分科会は今後も、産学官金の連携により、先端技術を活用した新たな観光産業の創出?育成に取り組んでいきます。